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高校二年生のころ、近くの福音教会で教会員として集会に出席したとき、ビリー・グラハムの伝道集会の報道を新聞で読んで、教会の政治に対する姿勢に不信感をもち、二度と教会には行かなくなった。将来はキリスト教に生涯を捧げるつもりだったが、聖書を読まなくなって、40年の月日が流れた。
滝沢との出会いは山本義隆氏との往復書簡が朝日ジャーナル誌に載ってからだが、ここ二三年、集中的に彼の著作を読み続けている。自分の恥じ多き人生の歩みを振り返って思うことは、「私の生きる理由は何か」ということであり、滝沢の言葉が、そのときにはわからなくても、フト、何かの機会に思い出される。
今、「将棋の哲学」を読んでいる。生涯一人の著者の本を読み続けるということは、難しいかもしれないが、今のところ「滝沢」以外に心打たれる学者はいない。「人であること」の意味を日々考えている毎日である。
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